【ビジネス事例シリーズ Lesson 11】レッドブル──「市場を作る」ブランド戦略の真実

レッドブル──
「存在しない市場」を創り
ライフスタイルを売った企業
飲料ではなく体験を売る。カテゴリーを創る側に立つマーケティングの本質を学ぶ。
🔗 レッドブル公式サイト(https://www.redbull.com/jp-ja)前回のLesson 10では、JR東日本から「既存資産の再定義」を学びました。
駅を「通過点」から「目的地」に変え、Suicaで生活インフラを作る。すでに持っている資産を別の角度から見直すことで、新しい価値が生まれることを知りました。
今回は、存在しなかった市場を創った企業──レッドブルです。
「翼をさずける」── 存在しない市場を創った企業
あなたがコンビニで「レッドブル」を手に取ったとき、こう思ったことはありませんか?
しかし、レッドブルは「安売り」をしません。なぜなら、彼らが売っているのは「飲料」ではなく、「パフォーマンスを高める体験」だからです。
レッドブルは、存在しなかった「エナジードリンク市場」を創り、その頂点に立ち続けています。
問題:「栄養ドリンク」の限界──「疲労回復=おじさん」のイメージ
1980年代、栄養ドリンクといえば「リポビタンD」や「ユンケル」。しかし、これらには明確なイメージがありました。
- 疲れたサラリーマンが飲むもの
- 薬局で買う「薬っぽいもの」
- おしゃれではない、機能だけの商品
つまり、若者が「かっこいい」と思って飲むものではなかったのです。
そんな中、オーストリアの起業家ディートリヒ・マテシッツは、タイの栄養ドリンク「クラティンデーン」に出会い、気づきました。
対策①:「飲料」ではなく「ライフスタイル」を売る
レッドブルが最初にやったこと──それは、「エナジードリンク」という新しいカテゴリーを創ることでした。
💰 低〜中価格帯
🏪 薬局で購入
👔 疲れたサラリーマン向け
💎 一般飲料の2〜3倍(高級感)
🏪 コンビニ・バー・クラブ
🏄 アクティブな若者向け
「Red Bull Gives You Wings」
(レッドブルは翼をさずける)
副業でも同じ。あなたの商品・サービスを、既存カテゴリーで戦わない。
言葉を変えるだけで、見え方が変わる。カテゴリーを創る側に立つことが、差別化の第一歩です。
対策②:「広告」ではなく「体験」に投資する
マーケティング予算は売上の30%
一般的な飲料メーカーが5〜10%のところ、レッドブルは30%を投資。ただし、テレビCMではなく「イベント」「スポンサーシップ」「体験」に。
Air Race
Stratos
Academy
BC One
Racing (F1)
パフォーマンス
飲料を宣伝するのではなく、「レッドブルを飲む人はこういう生き方をする」というライフスタイルを見せている。
副業でも同じ。「買う」ではなく「参加する」。無料ライブ配信、制作過程の公開、グループセッション──この設計が、ファンを生みます。
対策③:「場所」を戦略的に選ぶ
レッドブルが最初に選んだ場所──それは、「バー」と「クラブ」でした。若者が集まり、「新しいもの」を試したくなる場所。
「ウォッカ + レッドブル」をバーテンダーから広める
バーテンダーに無料でレッドブルを配り、カクテル文化を創出。「レッドブル=ナイトライフ」というイメージを定着させた後、コンビニ・スーパーに展開し、「日常でも飲むもの」へと広げました。
副業でも同じ。ターゲットがいる場所に、最初から行く。これが、最速で認知される方法です。
- SNS運用コンサルなら、XではなくInstagramかも
- デザイナーなら、ココナラではなくBehanceかも
- コーチなら、noteではなくYouTubeかも
対策④:「コンテンツ企業」として振る舞う
レッドブルは2007年に「Red Bull Media House」を設立。自らコンテンツを制作・配信する組織です。
- Red Bull TV(スポーツ・音楽・カルチャー番組)
- The Red Bulletin(月刊マガジン)
- YouTubeチャンネル(1,200万人以上の登録者)
「広告枠を買う」のではなく、「自分でメディアを持つ」ことを選んだ。「コンテンツこそが、最強の広告」だから。
副業でも同じ。note、YouTube、X──どれか1つでいい。毎日発信し、「この人といえばこれ」を作る。「売り込む」ではなく「見つけてもらう」。
解決:世界最大のエナジードリンクブランドへ
レッドブルは、「飲料」ではなく「ライフスタイル」を売ることで、世界中で選ばれ続けているのです。
教訓:副業に活かせる「レッドブルの本質」
レッドブルの本質は、“市場を創る”こと。
副業に応用できる要点は、次の4つ。
「既存カテゴリー」で戦わない
レッドブルは、「栄養ドリンク」ではなく「エナジードリンク」という新カテゴリーを創りました。あなたの副業でも──
- 「〇〇コンサル」ではなく、独自の肩書きを作る
- 「他と同じ」ではなく、「自分だけのポジション」を作る
- 言葉を変えるだけで、見え方が変わる
カテゴリーを創る側に立つ。それが、価格競争から抜け出す方法です。
「広告」より「体験」に投資する
レッドブルは、広告ではなくイベント・スポンサーシップに投資しました。あなたの副業でも──
- 無料セミナー、ライブ配信、グループセッション
- 「参加する」「体験する」機会を作る
- 体験した人が、ファンになる
「買ってください」ではなく「一緒にやりましょう」。この姿勢が、信頼を生みます。
「場所」を戦略的に選ぶ
レッドブルは、最初に「バー・クラブ」を選びました。あなたの副業でも──
- ターゲットがいる場所に、最初から行く
- 「どこで見せるか」が、認知のスピードを決める
- 全方位ではなく、1つの場所に集中する
「どこで戦うか」が、勝敗を分けます。
「コンテンツ企業」として振る舞う
レッドブルは、自分でメディアを持ちました。あなたの副業でも──
- note、YouTube、X──どれか1つでいい
- 毎日発信し、「この人といえばこれ」を作る
- コンテンツが積み上がることで、信頼が生まれる
「売り込む」ではなく「見つけてもらう」。これが、現代の最強の戦略です。
📋 今日からできる「レッドブル式」副業改善
🔗 まとめ:レッドブルが築いたのは、世界最大の「ライフスタイルブランド」
「飲料」ではなく「体験」を売り、存在しなかった市場を創り出しました。
「売るもの」ではなく「売り方」が、市場を創る。
既存の枠で戦わず、自分だけのポジションを作った人が、
長く、強く、選ばれ続けます。
次回は「スターバックス」
「コーヒー」ではなく「第三の場所」を売り、世界中で愛されるブランドになった「体験設計の本質」を解説します。
「場所の価値」をどう設計すれば、人は集まり続けるのか。
あなたの副業にも使える「空間マーケティング」を学びます。















